興味津々

至福の時を過ごそう

厳谷栽松 厳谷に松を栽える

高僧 臨済和尚の禅語です。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」のセリフに出て来た言葉です。木を切りすぎて山崩れを心配し土木工事の必要性を感じ、領主に承諾を得ようと交渉に行くものの金がかかりすぎると渋る領主に「後世に名を残すチャンス」と説得するときに直虎が使った言葉で、これにより領主が承諾する。

 

武功を立てようと自らの強みである木材の提供を行ったもののその後のことを考えずに山の環境を破壊してしまったことにより、山崩れや洪水などの危機を迎えることになるですが、ここで新たに植栽をすることで環境を新たに創造することになります。植栽は成長するまでに長い年月がかかることから自らがその利得を得ることにはならないが、後人の為になります。

 

禅に「結果や効率を求めない」の考え方であって「自分は自分の為すべき事をなすまで」という思いが現れているそうです。

 

結果がどうなるかわからないが、今やるべきことに集中してどんな環境でもやり遂げる。という前向きな考え方につながります。結果が自らをなしているものを破壊することになるとしても、今それをやることが必要だと考えたなら、それを成し遂げること。それによって新たなことが作られていくのでしょう。

 

破壊は創造の始まりに会い通じることだと感じました。

 

おんな城主 直虎 完結編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)